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4−2−4 経営にかかる具体的提言
【1】フローティングドックによる石狩湾新港での拠点形成のねらい
最近、北海道で使用される起重機船で大型のものでは、長さ55m、幅23m、深さ3.5m、総重量2,000トンクラスのものが出現している。これらの作業船は通常3年〜4年に一度、船体の修繕を実施するが、東京以北では上架修繕に耐えられる上架・船台設備を持つ造船所は少ない。そのため、当社がフローティングドックを具備することで、それら大型作業船の修繕需要に対応することを狙うことが最大の目的である。また、当社の経営戦略として新規建造以上に、修繕時に先端電子技術といった高付加価値技術提案による利幅の確保を志向する姿勢を貫いており、今回フローティングドックを持つことにより修繕隻数を増やし、かつ大型作業船を手がけることによる売上及び利益率の向上が見込まれるためである。また、フローティングドックという修繕設備を具備することにより、フェリー・内航のタンカークラスも修理が可能になることも大きな理由である。
また、今回B社がフローティングドックを所有するに当たって、その拠点を石狩湾新港に置くことを提言するわけであるが、その根拠としては以下の4点があげられる。

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【2】フローティングドック

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